〜レジスの家〜

「う・・・ん・・・」

意識が戻る。
目をあけると白い天井が見える。
背中には柔らかいベッドの感触。
・・・そうだ・・・僕はモンスターにやられて・・・それで・・・

「・・・はっ!!」

ベッドから飛び起き辺りを見回すと、そこはレジスの家だった。

「おおっ、目がさめましたか!」

ちょうどそこにレジスがやってきた。
暖かい紅茶を渡してくれる。

「僕は・・・どうして・・・」

「いや、馬車で通りすがったものがクロードさんが倒れておられるのを偶然見つけてな、
ここまで送ってくださったのじゃ。
・・・モンスターですかな?」

レジスが説明してくれた。

「・・・はい・・・不意を突かれて・・・」

「やはりそうですか・・・
気をつけてくだされ、ソーサリーグローブが落ちてからというもの
モンスターの数は増え、強暴になってますからな・・・」

レジスが困ったようにいう。

「すみません、迷惑ばかりおかけして・・・」

介抱してくれていたであろう、レジスにお礼を言う。

「いやいや、クロードさんが元気になってくれてなりよりじゃ。
それよりもまたモンスターと会うた時のためにこれを持っていきなされ。」

レジスが笑って言う。
アクアベリーを手渡してくれた。
本当にやさしい長老だ・・・
この村が穏やかなのは、この長老の成す所もかなり大きいのだろうと思った。


体が回復したところで、また出かける準備をする。
あまり長居はしていられない。
着替えて身なりを整え、一階に降りる。

「おや、もう出発されますかな?」

玄関でレジスが見送りをしてくれた。

「はい、もう体も回復したので・・・本当にありがとうございます。」

レジスにもう一度お礼を言って、僕は再び出発した。


―HPを100に戻す。
―アクアベリーを手に入れた!

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雪名荘
by雪うさぎ?


小説