〜レナの家 2階〜
「うう〜ん、もう食べられない・・・」

僕は食べ過ぎによる胃のもたれ&腹痛でベッドの上に倒れ込んだ。
・・・馬鹿丸出しだな。

「もう・・・お母さんったら作り過ぎなんだから・・・
無理して食べなくてもよかったんですよ?」

「いやあ、どれもおいしかったから。僕の母さんではああはいかないな。」

そう。全部は無理だと思いつつも、その料理のおいしさと、
ウェスタさんの勧めに負けて食べてしまったのだ。
・・・なおさら馬鹿丸出しだよな。

「ありがとうございます。お世辞でも喜びますよ。
・・・私、下で後片付け手伝ってきますね。ゆっくりしていてください。」

そう言ってレナは立つと、下の階へと降りていった。
その背中を見送ってから、僕はベッドに寝転んだ。
ふかふかのベッドに僕の体が沈む。
なんだかベッドが包み込んでくれているようで気持ちよかった。

―ふう。・・・それにしても大変なことになったな・・・。
通信機も反応ナシ、どうやって帰ろうか・・・

天井を見つめながらそんなことを考えていると、
僕はいつのまにか眠りについていた・・・



「・・・ううん・・・ん?いけね、ついうとうとしちゃった・・・」

涼しい風に目がさめる。
目をこすり、重たいまぶたをあけ、立ち上がって洋服とベッドを整える。
窓の外を見るともう暗くなっていた。

「・・・どれくらい寝たんだろう・・・レナは、片付け終わったのかな?」

部屋から出て廊下を見渡す。
さて、どうしようか?

1.一階へ降りる

2.レナの部屋をのぞく

3.まだ寝てる









































=まだ寝てる=


「でも今日はいろいろあったからな・・・
もう少し休ませてもらおうかな。まだレナがくる様子もないし。」

部屋に戻り、ベッドの上に寝転ぶ。
僕はすぐに眠りについた・・・


数十分後・・・


「・・・ん・・・ああ、よく寝た。」

どれだけ寝たのかわからないが、だいぶ体が軽くなった。

「それじゃあレナの様子を見に行くか・・・あまり長い間寝ていても失礼だしな。」

体を起こして洋服を整えると、
僕は一階へと向かった。


―HP50回復!


次へ









































=レナの部屋をのぞく=


廊下を出た僕の目には、
「Rena」と書かれたプレートが入ってきた。
多分ここがレナの部屋なんだろう。
・・・レナの部屋をのぞいてみることにした。

「へえ・・・」

部屋に入ると正面には机が、向かって左手にベットが置かれていた。
机に横には宝箱が置いてある。
部屋の隅の植木蜂には花が咲いていた。
いかにもレナの部屋といった、
きちんと整理されているけれど、どこかかわいらしさのある部屋だった。

僕は机の上に目をやった。
写真が一枚飾られている。
本棚には勉強の本、武術の本、
そして、「光の勇者」の物語・・・

古くなっていたその本を手にとって見た。
古いわりに、あまり埃がをぶっていない。
よくレナが読んでいるんだろう・・・
表紙には、光り輝く剣を天にかざした勇者が描かれている。

「これは・・・」

1.レナに教会を案内してもらっている

2.レナに教会を案内してもらっていない









































=案内してもらっている=


「レナが教会で話してたのはこのことかな?」

表紙をめくってみる・・・

「あ、でもレナに話してもらうって約束してたんだっけ・・・
せっかくだから、そのときまでの楽しみにしておこうかな・・・」

レナとの約束を思い出し、表紙をめくる手を止める。
本を棚に戻した。
・・・と、そのとき。

「あれっ?」

パサッと、本棚から何かが落ちた。
見てみると、お金だった。

「あ・・・レナのへそくりなのかな・・・」

どうしよう・・・

1.もらってしまう

2.もとにもどす









































=案内してもらってない=


「光の勇者?」

どんなお話なんだろう・・・
聞いたことないけど・・・
表紙をめくってみた。
・・・と、そのとき

「あれっ?」

パサッと、本の間から何かが落ちた。
とりあえず本をしまう。
このお話は後でレナに聞いてみよう・・・
落ちたものを見てみると、お金だった。

「あ・・・レナのへそくりなのかな・・・」

どうしよう・・・

1.もらってしまう

2.もとにもどす









































=もらってしまう=


・・・もらってしまおうか。
こっそりと服の中に隠す。
あ〜、これって犯罪だよなあ・・・
まあいいか、レナも気づかないだろう。

「とにかく、そろそろ一階にいってみよう。
いつまでもいたら失礼だしな・・・」


―レナのへそくりを手に入れた!


次へ









































=もとにもどす=


・・・もどしておうか。
何事もなかったように本棚に戻す。
盗んだら犯罪だもんなぁ・・・

「とにかく、そろそろ一階にいってみよう。
いつまでもいたら失礼だしな・・・」


次へ























































































=一階へ降りる=


「片づけが終わったならばまだ下にいるかな。」

そう思って一階へ降りてみた。
木の階段がとてとてと音を鳴らす。
と、一階が見えてきたところで下でレナの話し声が聞こえた。

「絶対そうですよ!信じてください!」

「まあ落ち着きなさい、レナ。もう少し詳しく・・・」

レナに続けて男の人の声がする。
どうやらレナとウェスタさんだけではないようだ。

「レジス様もお母さんも信じてよ!」

「あのクロードさんが・・・そんな風には見えないけど・・・」

・・・えっ?僕?

「見たことの無い服だって着てるし・・・
それに、光の剣だって持ってるんです!」

「ひ・・光の剣じゃと?!それは真か?!」

・・・光の剣?なんだろう・・・

「はい、モンスターに教われたときにまぶしく光る武器で敵を一撃で倒したんです!」

モンスターから助けた?・・・おいおいそれってフェイズガンじゃあ・・・

「確かに伝説と一致する・・」

「じゃ・・・じゃあやっぱりクロードさんが?」

「うん!まちがいないわ!

クロードさんは伝説の勇者なのよ!!」




・・・な・・・なんだってェ!!?
ぼ、僕が・・・



伝説の勇者ぁ!!?



ぼ・・・僕が伝説の勇者・・・
どういうことなんだ・・・?

ぼくは・・・ただ事故でこの星に飛ばされただけだ・・・
勇者なんかじゃない・・・
でも・・・

「クロードさんは伝説の勇者なのよ!」

レナの言葉が頭の中で駆け巡る。
とにかく立ち聞きするのもよくないと思い、
僕は部屋の中に入った。

ガタンっ!

床がなる。

「!?」

その音に反応し、みんながこちらを向いた。
空気が重くなる。

「・・・クロードさん・・・」

レナの声が部屋の中に静かに響き渡った。





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-雪名荘-
by雪うさぎ?


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